シルエットで魅せるパンツ
KLASICAで継続展開されているモデル、“FIFTY-TWO”。
生地やボタンなど細かな仕様を変えながら、提案されているモデルの一つです。
ベースとなっているのは、フレンチヴィンテージの名作、M52チノトラウザーの後期型。
ゆったりしたテーパードシルエット、フラップ付きのヒップポケット、ボタンフライなどのディテールを踏襲しながら、現代のスタイルに自然と馴染むバランスへと再構築されています。




フロントには2つのインタックを入れたワイドシルエット。
そこから裾にかけて緩やかにテーパードを効かせることで、全体のボリュームを無理なく整えています。

しっかりと太さはありながらも、インタックであることで過度に広がらず、縦へ落ちるラインがとても綺麗です。
この“落ち方”があることで、野暮ったさを感じさせません。
それぞれサイズ3で着用してみました。(169cm 77kg. DUNE→BLACK)




余計な装飾は施さず、あくまでシルエットで見せる設計。
ディテールで主張するのではなく、穿いたときの全体のバランスで印象をつくるパンツです。

全体のボリュームに対して、やや短めに設定されたレングスもポイントです。
この長さであることで重たくなりすぎず、足元に抜けが生まれます。

個人的にもこのバランスはかなり好みで、
そのままでも十分成立しますし、ロールアップしてさらに短くし、ブーツと合わせるのも良さそうです。
生地には、和紙糸と40番手のリネン単糸を用いて高密度に織り上げた平織り生地を使用しています。


和紙特有のドライタッチな質感に、リネンの軽やかさが重なり、肌離れの良い清涼感のある仕上がりです。
高密度に織り上げることでしっかりとしたハリを持たせながらも、着用時には重さを感じさせない軽やかな穿き心地です。
このハリがあることで、パンツ本来のシルエットが崩れにくく、穿いたときのラインをより際立たせてくれます。
昨シーズンも展開されていたモデルということもあり、すでに形としての完成度の高さを感じます。
継続して提案されている理由も納得できる仕上がりです。
見た目としてはシンプルですが、穿いたときにしっかりと迫力が出る。
様々なスタイリングに取り入れやすく、それでいて印象に残るバランスの良いパンツです。
是非店頭にて足を通していただけたらと思います。
執筆者 中村鴻大


