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2026AW

オヤジたちと新シルエット

前身頃いっぱいに並ぶオヤジたちの姿が印象的な、YUTA MATSUOKAのRelaxed Fit Shirt。
一見するとプリントに意識が向きますが、袖を通すとたっぷりとした身頃や長めの着丈がつくる新型ならではのシルエットも強く印象に残ります。

Relaxed Fit Shirt(OFF WHITE-print)(169cm 77kgでサイズ3を着用)




肩幅は程よくゆとりを、身幅には十分にゆとりを持たせ、着丈は腰回りをすっぽりと覆うほど長め。名前の通りリラックス感のあるゆったりとしたシルエットですが、実際に袖を通すと、ただのオーバーサイズというわけではないことが分かります。


肩は僅かに落ちる程度に収まり、身頃から裾へ緩やかに広がるように落ちてゆきます。
お腹や腰回りにはたっぷりと余裕がありながら、全体の印象はそれほどオーバーサイズに映りません。


横や後ろから見ると、長めに設定された着丈と身頃のボリューム感がより分かりやすく表れます。

 

背中に施されたインボックスプリーツによりふんわりと広がるように柔らかく膨らみ、身体と生地の間に余白が生まれ、裾に近いボタンを開ければ動くたびに裾がゆったりと揺れ動きます。




これだけのボリュームがありながらただのオーバーサイズに見えないのは、首元へ収まる小ぶりな襟によるところも大きいでしょう。




たっぷりとした身頃に対して襟は控えめな大きさに仕上げられており、その対比が全体の印象を引き締めています。襟元まで大きく作るのではなく、あえてコンパクトに留めることで、リラックス感がありながらもルーズに見えすぎないバランスが生まれています。


アームホールにもゆとりがあり、カフスを留めると手首の上に生地が溜まります。その長さをそのまま活かしてもよいですし、袖を捲ると腕周りに丸みが生まれ、長い着丈との見え方も軽やかに変わります。




前身頃に並ぶのは、パリを拠点に活動されている画家寺尾恵さんが描く「オヤジ」たち。




酒を片手に語らう者や、椅子へ深く腰掛ける者。少しくたびれた姿に可笑しみと哀愁を漂わせるオヤジたちが、前身頃の上で賑やかに入り交じっています。


綿とリネンで織り上げたカルゼ生地には、斜めに走る畝や糸の節による細かな凹凸があります。
寺尾さんの原画を版に起こしてスタンプすることで、インクの濃淡や擦れが生地の表情と重なり、線がくっきりと残る部分と、霞んだように見える部分が生まれています。




大きなプリントが目を引く正面に対し、袖と後ろ身頃は無地。身体の向きが変わるとまっさらなオフホワイトが広がり、前から見たときの賑やかさとは異なる穏やかな表情へと移り変わります。


印象的なプリントだけでなく、たっぷりとしたボリューム感を収まりよく見せる新型Relaxed Fit Shirtのシルエットも、是非袖を通して味わってみてください。



※YUTA MATSUOKAの作品はこちらからご覧いただけます。



執筆者 中村鴻大

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