整い過ぎず、抜きすぎないパンツ
しっかりした装いを選ぶ日もあれば、できるだけ力を抜いて過ごしたい日もあります。
着心地だけを優先するとどこか物足りなく、見た目だけに寄せると気を張ってしまう。
その間にあるちょうど良さを探すことも多いのではないでしょうか。
楽に着られて、見た目も整っている。
そういったバランスが揃うのが理想だと思います。
そんな感覚にしっくりくるのがSans limiteのゴムパンⅢ。

まず目に入るのは、サイドの仕様。
縫い代をあえて表に出し、側章のような見た目のデザインが印象的。
製品洗いを施しており、無数のパッカリングが現れ、迫力のある佇まいに仕上がっております。
素材には、しなやかで適度にハリのある綿100%のチノ生地を使用しています。
洗いによって柔らかくナチュラルな風合いを得ており、肌馴染みがよく着心地の良い生地です。

ウエストは太めの平ゴムとドローコードによるイージー仕様。
ウエストゴムのパンツは確かに楽ちんなのですが、穿いていると少しずつ下がりレングスのバランスや全体のシルエットバランスが崩れてしまうといったことが起こりがち。
しかし、こちらのパンツでは太めの平ゴムがしっかりとウエストの位置を固定してくれるため、鏡の前で整えたバランスをキープしてくれます。


シルエットは太過ぎず、細過ぎずな中太のストレートシルエット。
股下はジャストレングスに設定されているため裾の溜まり方も程よいバランスです。
私(169cm77kg)がサイズ0で着用するとこんな感じです。



レングスがすっきりと収まり、ヒップやモモ周りに程よくゆとりがあるサイズ感。
チノパンらしい色合いで、合わせる服も選びません。
サイドのパッカリングはこちらのBEIGEカラーの方が陰影がはっきりと現れています。

こちらはBLACKのサイズ1


全体にもう少し余白が生まれ、よりリラックスしたサイズ感に。
BLACKは引き締まって見えますね。
きれい目なスタイリングに寄せても違和感なくまとまりそうな印象です。
こちらのカラーでもBEIGEほどではありませんが、サイドの縫い代とパッカリングがハッキリと存在感を放っています。

サイズに関してはウエストがゴム仕様なので、あまりシビアに考えすぎなくても良さそうです。
少しサイズを上げて、ゆとりを持たせて穿くのも一つの選び方だと思います。
個人的にはサイズ1くらいで着用するのが今の気分です。
気軽に穿けるという入り口がありながら、きちんと整った印象もある。
しかし、ただのベーシックではなく程よいデザイン性も持っているのがこのパンツの魅力。
日々の装いの中で、自然と手に取る回数が増えていく。
そんな存在になり得るパンツだと感じています。
是非一度足を通してみてください。
執筆者 中村鴻大


