ラグジュアリーを気軽に楽しむ
究極にラフで、何も意識せず素足で足を通せる気楽さが魅力のビーチサンダル。
そんな夏の最も気楽な履き物に、あえてエキゾチックレザーの最高峰であるクロコダイルレザーを採用した大胆で贅沢なバランス感に一瞬で心を掴まれました。
・B-Sandals Crocodile(BLACK)


これまでも馬革や象革を使用した同モデルをご紹介してきましたが、クロコダイルレザーを用いた本作は、カジュアルとラグジュアリーという二つの対極を最も色濃く映し出しているように感じます。
足全体を革で覆う短靴やブーツであれば、その迫力を存分に表現することができますが、本作は足の甲を跨ぐ2本のトングしかないビーチサンダルです。
しかし、その僅かな面積でありながら、そこから放たれる存在感は決して薄まることなく、むしろシンプルで無駄のない構造だからこそ、クロコダイルという素材の美しさと圧倒的な存在感が際立っています。

視線を引きつけるのは、やはりトング部分を覆うクロコダイルレザーの圧倒的な美しさ。
細かく不規則な丸腑から、端正な四角形を描く竹腑へと流れるように変わっていく天然のグラデーションが、左右対称に配されています。
生命力を感じさせるその妖艶な艶と重厚感は、ラフなはずのサンダルに、奥ゆかしくも品格をもたらしています。
さらに、このサンダルの作り込みは見えない部分にまで及びます。
トングの裏面に異なる素材の裏地を貼り合わせるのではなく、一枚のクロコダイルレザーを折り返し帯状に仕立てているのです。そのため、肌に触れる裏側に至るまで、極上の質感が足の甲を包み込みます。
美しいクロコダイルの迫力を、視覚だけでなく、文字通り肌で味わうことができる非常に贅沢な仕様です。
ここまで素材の魅力について書いてきましたが、当然作り込みにも抜かりないのがPETEROSOLAUMです。
最も負荷のかかるトングの根本は釘を打ち込み、ソールの固定にはウッドペイスを打ち込むことでサンダルとは思えないほどに高い堅牢性をもたらしています。


トングは、足指への負担を軽減させるために二つに分かれた仕様となっており、ヒールには僅かに高さを出すことで非常に歩きやすい設計。
工芸品のような仕立てと、実用性が見事に両立しています。
これほど贅沢な素材と仕立てを纏いながらも、あくまで「ビーサン」として素足でラフに。
身構えることなくカジュアルにラグジュアリーを楽しむことができる、その気軽さがこの作品の魅力です。


