しっとりした空気の中で、夏を見据える
30度近い汗ばむような日が続いたと思えば、冷たい雨が降り出し、少し肌寒さを感じる。
そんな、しっとりとした空気に梅雨の気配がすぐそこまで近づいているのを感じます。

日々の激しい寒暖差に翻弄されつつも、季節は着実に進んでいます。
少し気が早いようにも思えますが、そろそろ一歩先を見据えた夏の装いの準備をし始めてもいい頃合いになってきました。
そんなこれからの季節に向けて、Sans limiteより夏の主役になりうる半袖シャツが届いています。
・SH01B ボックスレギュラー半袖シャツ(BLACK/WHITE)

こちらは、Sans limite定番の、完成された名作SH01B ブロードボックスレギュラーカラーシャツをベースとした半袖モデルです。
一見すると、フォーマルなドレスシャツを思わせる正統派で端正な襟元。

しかし、いざ袖を通してみると、肩幅や身幅に適度なゆとりを持たせたリラックス感のあるシルエット。
真面目な顔立ちでいて寛容なシルエットが同居する絶妙なバランスです。
ジャケットやコートのように立体的なパターンの2枚袖は半袖シャツでも健在。
脇線は3mm幅の極細な巻き伏せ本縫いで美しく処理。さらに、息をのむほど緻密に細かく刻まれた運針。
カジュアルな半袖シャツという枠組みでありながら、細部に注ぎ込まれた仕立ての良さには、Sans limiteらしい凄みが宿っています。



生地には、Sans limiteでは定番のコットンブロードを採用。
ドレスシャツのような滑らかさと、夏でも心地よく着られる程よい薄さを持ち合わせた品のある生地です。

洗いを重ねるごとに、細密に縫い上げられた脇線や袖にはポコポコとした細やかなパッカリングやシワが現れ、フラットだったブロード生地に立体的で奥行きのある豊かな表情が生まれます。
アイロンを綺麗に当ててパリッとした印象で着こなすのも素敵ですし、あえて洗いざらしのまま、こなれた風合いを活かしてラフに纏うのも非常に魅力的です。
この日常使いしやすくも品のあるコットンブロード生地や仕立ての良さのおかげで、半袖シャツ特有の子供っぽい印象になりすぎず、落ち着いた大人な雰囲気の半袖シャツに仕上がっています。
また、裾はラフに外に出した時も、パンツにすっきりとタックインした時も収まりが良く、非常にバランスが良い。
絶妙なシルエットと仕立ての美しさは、シンプルだからこそより一層際立ちます。
夏の暑さの中でも、決して品を崩さない。
それでいて、堅苦しさは感じさせない作品です。
この緻密な縫製が生み出すムードや全体のバランスの良さを、是非袖を通して体感していただきたく思います。
店頭にてじっくりとその魅力に触れてみてください。
執筆者 中村鴻大


