白の見え方
白い革靴というと、軽やかで爽やかな印象がある反面、どこか気合いが入って見えたり、上品になりすぎてしまうイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
足元は装いの中でも自然と目に入りやすい部分だからこそ、白という色が必要以上に主張してしまい、服よりも靴の存在感が先に目に入ってしまうこともあります。
「履いてみたいけれど、難しそう。」
そんな理由から、普段は黒や茶色の革靴を選んでしまうという方も少なくないように思います。
そんな白い革靴のイメージを少し変えてくれるのが、PETROSOLAUMのConnect Loopです。


アッパーに使用したしなやかな馬革の表面にはクラック加工が施され、その隙間からは下地のヌメ色が顔を覗かせています。均一な白ではなく、最初から奥行きを感じさせる表情に仕上げられているのも、この作品ならではの魅力です。


さらに、クラック加工によって光沢が抑えられて見えることで、華やかさを前面に押し出した白い革靴とは異なる、穏やかな佇まいに。白という色が持つ軽やかさはありながらも、足元だけが必要以上に目立つことはありません。
足元に軽やかさを添えながらも、革靴らしい落ち着きはしっかりとあるため、スニーカーほどカジュアルになりすぎず、程よく上品な印象に仕上がっています。
黒い革靴のような重たさではなく、それでいてスニーカーのようなラフさでもない。その絶妙な立ち位置が、装い全体の雰囲気を大きく変えることなく、足元にさりげない変化を与えてくれます。
革靴らしい落ち着きはそのままに、白ならではの軽やかさを自然に取り入れられる絶妙なバランスも、この作品ならではの魅力です。
履くほどに刻み込まれるシワや擦れによって少しずつ表情を変え、クラック加工ならではの風合いもより豊かに。多少の傷や擦れも神経質になる必要はありません。むしろ、その傷一つひとつが唯一無二の表情となり、履き込むほどに愛着が深まっていきます。
一般的な革靴とは異なる育ち方を見せてくれるのも、この作品ならではの魅力です。
白い革靴に少しハードルを感じていた方にも、是非一度手に取っていただきたい作品です。
当店オーナーの齊藤が着用しているConnect LoopがSaltyにございますので、履き皺や擦れによる表情の変化も、ぜひ実際にご覧いただければと思います。


執筆者 中村鴻大


