僅かに違う二つの白
私自身、白はよく手に取る色のひとつです。
清潔感があり、軽やかで、夏の装いにもよく映える。冬には暗く重くなりがちな装いのトーンを明るくしてくれます。
季節や合わせるものを選ばず、様々な着こなしに自然と馴染む汎用性の高さも魅力のひとつです。
MITTANの大麻ワイドパンツ高密度では、そんな白に加えて、ベンガラ白というカラーも展開しています。
パッと見では大きな違いはありませんが、並べてみると印象は異なります。
・大麻ワイドパンツ高密度(白)




ベンガラ白は、その名の通り天然顔料であるベンガラを用いて染められた色です。
土の中から採れる酸化鉄を主成分とした天然顔料。古くから建築や陶器、染色など幅広い分野で用いられてきた、日本でも馴染みの深い素材です。
一般的にベンガラと聞くと赤や茶色を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、MITTANのベンガラ白は、その色味をごく僅かに取り入れることで、白にはない柔らかな表情を生み出しています。
・左(ベンガラ白)、右(白)


真っ白ではなく、ほんの僅かに色味を含んだ柔らかな白。その繊細な違いによって、白よりも少し落ち着いた印象に映ります。
また、大麻ならではの節やネップ、製品染めによる僅かなムラも柔らかく映り、素材本来の自然な表情をより感じられる色です。
洗いを重ねることで、生地はより柔らかくなり、ベンガラ白も少しずつ表情を変えていきます。
劇的に色が変化するわけではありませんが、生地の風合いと歩調を合わせるように色合いにもわずかな変化が現れ、その繊細なニュアンスを楽しめるのも、この色ならではの魅力です。
既に白をお持ちの方ほど、ベンガラ白との違いは気になるかもしれません。
パッと見ではよく似ていますが、着比べてみると装い全体の印象は少しずつ変わってきます。
軽やかな印象の白さとは少し異なり、ベンガラ白は落ち着いた雰囲気を纏った白。
白がお好きな方にも、是非見比べていただきたい色です。
執筆者 中村鴻大


