刹那のように過ぎた1年
本年も残すところ、あと1日。
9月18日にSolitaryがオープンしてから、気づけば4ヶ月程経ちました。
振り返ってみると、今年は間違いなく私にとって人生の分岐点と呼べる一年でした。
「いつか一緒に働けたら」
そんな会話をオーナーと交わしてから数年。
まさかその言葉が、ここまで一気に現実になるとは年始の自分は知る由もありませんでした。
今年の2月頃、新店舗の話をいただき、前職を離れ7月からSaltyでの勤務が始まり、そして9月、Solitaryのオープン。
特に石川県に越してきてからのおよそ半年間は、体感としては“刹那”という言葉が一番しっくりきます。
気づけば季節が変わり、気づけば年末。
今年の始まりにはまったく想像できなかったほど、これまでの人生で最も密度の濃い一年だったと思います。
前職も同じアパレル業界ではありましたが、セレクトや日々のオペレーションも驚くほど違い、
「同じアパレルなのに、こんなにも世界が違うのか」
と戸惑いと焦りを感じていました。
しかし、お客様やオーナーに助けられながら、なんとか今日までやり切る事ができました。
Saltyの営業と並行しながら進めた新店舗の準備は、思い通りには進まず工事も難航。
当初予定していたオープン日から、気づけば1ヶ月弱の延期を余儀なくされ、
「オープン日はいつになるのだろう…」
と何度も思いましたが、多くの方の助力もあり、計らずもSaltyと同じ9月18日に無事オープンを迎えることができました。
「ロケーションがいい」
と聞いてはいたものの、初めて物件を見に行ったときは、正直なところ
「...まじか」
「人来るのかな...」
と思いました。
ただ、完成したお店を見たときにそんな考えは全て吹き飛びました。
他にはない静かで美しいロケーション、空気、内装。
すべてが圧倒的。
もちろん、不安がなかったわけではありません。
新店舗を任される責任、トレンドとは距離のあるセレクト。
そして、突然現れた“新人”を、どこまで受け入れてもらえるのか。
それでも、このロケーションと空間には、他にはない力があると信じていました。
そして実際に足を運んでくださったお客様が、その空気感を楽しんでくださったことが何よりの救いでした。
オープン後は、本当にたくさんのお客様にご来店いただき、
「こんなお店、なかなか無いですね」
「ずっと、こういう場所で買い物がしたかった」
そんな言葉をかけていただけたこと、心から嬉しく思っています。
この場を借りて、改めて感謝申し上げます。
そうしているうちに、あっという間に時間は流れ気づけば年の瀬。
振り返ると、不安と焦りに必死で抵抗しながらとにかく走り続けた一年だったように思います。
ただ“雇われる”という感覚で日々を過ごしていた頃にはなかった刺激に、足りない頭をフル回転させながら、オープンからがむしゃらに走り切り、0から1を生み出すことがこんなにも大変なのかと痛感いたしました。
(まだ1にも満たないのですが...)
そんな中で、新しい出会いや環境に背中を押され、一皮剥けた、とまでは言えませんが、ほんの少しだけ成長できた気がしています。
まだまだ未熟で、課題だらけではありますが、Solitaryと共に、これからも成長していきたいと思っています。
「ここまで来る価値がある」
そう思っていただける魅力のあるお店を目指し、来年も尽力してまいります。
最後になりますが、本年はSolitaryへお越しいただけまして誠にありがとうございました。
本年の営業は本日で終了し、年明けは1月8日より営業いたします。
来年も、何卒よろしくお願いいたします。
執筆者 中村鴻大


