忘れられない光景
日々お店に立っていると、様々な出来事が起こります。
新しい服との出会いに立ち会うこともあれば、何気ない会話が思いがけず深く心に残ることも。
その出来事は先日、突然目の前に現れました。
そしてきっとこれからも、何度も思い返すことになるのだと思います。
以前Solitaryでお求めいただいたSlopeslowのKAKISHIBUカウチンを着てご来店くださったお客様と、Saltyで同じKAKISHIBUカウチンをお選びくださったお客様が、偶然にも同じタイミングで居合わせることに。
しかもお二人ともチャコールグレーのパンツに合わせており、まるで示し合わせたかのようなスタイリングで。
袖に入ったシワはそれぞれに馴染み、同じ作品でありながら少しずつ違った表情を見せていたのが印象的でした。
大量生産のものではなく、価格も決して手に取りやすいものではない。
それでも選んでいただき、それぞれの元で日常に溶け込んでいる。
そして、同じ価値観を持つ者同士が同じ空間に集っている。
その光景は、まさに眼福でした。
少しずつではありますが、同じ価値観や感覚を大切にされる方が、このお店に集ってくださっているのかもしれない。
そういった方々の受け皿となれる場所であり続けたいと、改めて思った出来事でした。
お客様に支えられていることは、決して当たり前ではありません。
こうして選んでいただけること、足を運んでいただけること。
その一つひとつに、改めて感謝いたしております。
あの日の光景は、これからもきっと、ふとした瞬間に思い出すのだと思います。
執筆者 中村鴻大


