穿き始めました
服を下ろすタイミングというのは、不思議と明確な理由があるわけではなく、なんとなく「今日がいいかな」と思える日がやってきます。
今日はそんな感覚で、Sans Limiteのチノパンを下ろしました。
・PT-003 Straight Chino

新品の生地に脚を通したときの、まだ身体に馴染みきっていない質感。
穿き始めの今だけに感じられる感覚にワクワクしています。
スッキリとしたテーパードでも、極端なワイドでもなく、いかにもチノパンらしいクラシックな中太ストレートシルエット。

余計な装飾や加工を施していない、非常にシンプルなチノパンです。
無駄に主張することはありませんが、全体のバランスがとても良い。
しかし、ただのシンプルなチノパンでは終わりません。
コインポケット、ヒップポケットに施されているのはただの玉縁ではなく「もみ玉縁」という仕様。


「もみ玉縁」は、玉縁部分を一度折って縫うのではなく、生地を揉み込むように形成しながら縫い上げていく、非常に手間のかかる仕立て。
手で生地の幅を調整するため、力加減や精密な縫製が求められる高度な技術です。
コインポケットはヒップポケットに比べて口が小さく細い作りのため、より縫製が難しく、繊細な技術が必要な箇所でもあります。
細部まで手を抜かず作り込まれていることがよく分かります。

こうしたディテールは、あまり意識されないことが多いですが、ふと目に入ったり、手で触れたりすることで、このパンツがどのように作られているのかを静かに伝えてくれます。
ちなみに私はサイズ1を選びました。(身長169cm 体重77kg)


個人的に裾はやや短めが好みなので、裾を三回折った状態で穿いてみようと思っています。

まだ下ろしたばかりなので、大きな変化はありません。
これから洗いを重ね、穿き続けていく中で、生地の柔らかさやシワ、パッカリングの入り方など、少しずつ表情は変わっていくはずです。
今回は、その始まりの記録として。
また時間が経った頃に、改めて経年変化について書いてみようと思います。
執筆者 中村鴻大


