春を待つにはまだ早い
ちょっと前に年が明けたかと思えば早くも2月です。
日本海側や北陸では、この時期に強い寒気が流れ込み、実は一年の中でも最も冷え込む季節だと言われています。
「もう勘弁して…」と思うほど雪が続くのも、考えてみれば納得です。
今年はここ数年の中でも雪が多い方ですが、正直に言うと、私が幼い頃や高校生くらいまでは、これくらい降るのが当たり前だった気がします。
高校生の頃は、雪の日でも普通に自転車で学校まで通っていました。
着込むこともなく、コートも羽織らず、制服のままで。
今思うと、よくやっていたなと思います。
しかし、今ではこの寒さにすっかり弱くなりました。
セーターやカットソーを何枚も重ね、コートやブルゾンを羽織っても、まだ寒いと感じる日があります。
それでも、その行為自体は嫌いではありません。
冬は着られるものが増え、装いを考える楽しさが一段と広がる季節だからです。
ところで、「ヤク」という動物をご存知でしょうか。
標高4000メートルを超える高地に生息する、ウシ科の動物です。生息地では、冬になると氷点下30度にもなるそうです。
0度程度で音を上げている場合ではないですね。
当店でお取り扱いさせていただいているslopeslowのHAND KNITTINGシリーズには、そのヤクの毛が使われています。
風を通さないほど目を詰め、すべて手編みで制作されたニットです。

ニットとは思えないほど堅牢な質感でありながら、驚くほど柔らかく、しっかりと温かい。
極寒の環境に耐えるヤクの毛と、職人の手仕事が重なって生まれた生地だと感じます。

雪が降ろうと、冷たい風が吹き付けようと、不思議と身体が守られている感覚があります。
「寒い冬でも、天気が良ければ自転車に乗りたい」
「車の乗り降りに長い丈は邪魔」
そんな日にも、短めの着丈がちょうどいい。

袖リブはややきつめで、袖口から冷たい風が入りにくく、襟を立てれば首元まで包み込んでくれます。

厳しい寒さの中で生まれた素材だからこそ、北陸の冬にも自然と馴染むのかもしれません。
このしつこい寒さはもうしばらく続きそうです。
開き直って、まだまだ冬を楽しみませんか?
Slopeslowの作品はこちらからご覧いただけます
執筆者 中村鴻大


