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カート

カートが空です

この場所で服を見るということ

「ここだと、ゆっくり見られますね」

 

ご来店いただいたお客様から、そんな言葉をいただくことがあります。
他にも、

 

「落ち着いて見られる。」
「服に集中できる。」
「つい長居してしまう。」
「ゆっくりしたくなる。」

 

「景色が良い。」
「少し特別感がある。」
「隠れ家のようで心地よい。」

 

そう言っていただけるたびに、この場所でよかったと思います。

 

獅子吼は、決して便利な立地とは言えません。
ですがその分、他にはない特別な空気が流れている気がします。

 

ビルやマンションのような高い建物はなく、視界を遮る電線も極端に少ない。
空や山、木々を見渡せる立地です。
お店の脇には木々が生い茂る山肌があり、季節の移ろいをすぐそばで感じることができます。

 

全国を探しても、こういった立地はなかなか無い。
というより、ほとんど無いのではないかと思っています。

 

来るだけで、少し安らげる。
私はここを、そんな特別な場所だと感じています。

 

店内のテーブルや壁なども天然素材で手仕事の温もりを感じられるものばかり。
目立つような色や柄、質感ではなく、空間に自然と馴染み佇んでいます。

 

ここでは多くの情報に囲まれながら服を見るのではなく、一つ一つとじっくり向き合う時間がある。

 

袖を通したときの感触や、鏡に映る自分の姿を、急がずに確かめる。
服は、そうやって選ぶものだと思っています。

 

店頭には春夏の新作が揃い、軽やかな素材が並び始めました。
この景色の中で見ると、服の表情もどこか違って見える気がします。

 

季節と空気が変われば、自然と手に取りたくなるものも変わってくる。
それもまた、この場所で服を見る面白さだと思っています。

 

ゆっくりと穏やかな景色とともに、店内をご覧いただければ嬉しいです。

 

皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

 

執筆者 中村鴻大

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