価値あるものづくり
衣服産業は、需要に関係なく既に服で溢れています。
新たな製品を作らなくても、古着や既存の流通だけでも十分に需要を満たせてしまう状況です。
MITTANは、そんな現実を出発点として「それでも、なぜ服を作るのか」ということに、設立当初から向き合い続けているブランドです。
MITTANの服作りは、効率的に生産され、消費されていくことは前提にしていません。
トレンドやブームに左右されない設計、永く着続けられる構造、素材の背景や生産過程に至るまで。
それらを積み重ねることで、生まれた作品は、時間を経ても確かな価値を持っています。
天然素材を中心に選ばれているのも、単なるイメージのためではありません。
本来備わっている機能性、環境への負荷の少なさ、そして修繕や染め直しを前提とした将来まで含めて、素材が選ばれています。
・亜麻苧麻ワイドパンツ(生成)の生地
縫製糸やタグ、織りネームに至るまで、できる限り天然素材を用いるという徹底ぶりは、着心地のためであると同時に、服を「循環させる」ための準備でもあります。


MITTANの大きな特徴のひとつが、修繕と染め直しを前提とした服作りです。
着用によって生まれた傷や変化を、価値の低下ではなく“永く愛用した痕跡”として受け止め、必要に応じて修繕を施し、時には染め直すことで、服はまた新しい表情を纏い生まれ変わります。
さらに、買取、再販を行っている点も、MITTANの思想を象徴しています。
状態を問わず一定の価格で買い取り、修繕や染め直しを経て再び市場へ戻す。
服が一時的な消費で終わらず、循環のなかで役割を持ち続ける仕組みです。
新品であること、傷がないことだけが価値ではない。
手が加えられ、時間を経たからこそ生まれる個性や美しさがあるのです。
SolitaryでMITTANをお取り扱いしている理由もそこにあります。
トレンドに左右されず、日々生活の中で少しずつ馴染み、変化していくもの。
服を消費するものではなく、共に永い時間を重ね、手入れして使い続けていく“道具”として捉える感覚。
MITTANの思想や想いは、Solitaryが大切にしている在り方とも自然に重なります。
是非、店頭でもMITTANの作品を見て、触れて、素材や空気を感じていただけたらと思います。
執筆者 中村鴻大


