そろそろシャツ一枚が心地良い時期
ここのところ雨が続いたせいか、気温もだいぶ落ち着いてきました。日中でも涼しいなと思う日が増え、いよいよシャツが活躍する時期がやってきたように感じます。
毎シーズン豊富なラインナップのシャツを展開するSans limite。その中から本日は、定番モデルのひとつであるSH04B ボックス大開襟をご紹介いたします。
・SH03B ボックス大開襟(WHITE / SAX / BLACK)


Sans limiteの定番として長く展開されているSH01B ブロードボックスレギュラーカラーシャツと比べて身幅をさらに広く取り、裾をボックスカットに仕上げたオープンカラーシャツ。大きく開いた襟元も相まって、よりリラックス感のある雰囲気に仕上げられています。
着丈はそれほど長く取られていないため、たっぷりとした身幅がありながらもスッキリと収まるバランスの良いシルエットです。
袖を通してみると、この身幅の広さがとてもいい。
ゆったりしたシャツは数多くありますが、ただ大きいだけでは少し野暮ったく感じることもあるでしょう。しかし、こちらのシャツはしっかりとボリュームがありながらも見え方が軽やかで大人が着るには丁度良いゆるさ。
フロント両胸にはフラップ付きのポケットを配し、大きく開いた襟元と合わせて、ワークシャツやユーティリティシャツを思わせるカジュアルな佇まい。


そうしたラフなデザインでありながら運針は非常に細かく、袖には立体的な形を作る2枚袖のパターンを用い、脇線は細幅の巻き伏せ本縫いで処理。



さらに襟や胸ポケットのフラップは表側からステッチが見えないようにすっきりと仕上げた、ビスポークシャツや高級なドレスシャツさながらの丁寧な仕立てはさすがといったところ。

それでいて袖口はいってこい始末の簡素な仕様とすることで、細やかな仕立てを感じさせながらも気取らず袖を通せるバランスに。
この辺りの力の抜き方も実にSans limiteらしいグッとくるポイントです。

生地にはSans limite定番のコットンブロード生地を使用しています。
滑らかな肌触りと程よいハリがありながら、ブロード生地特有の光沢感は控えめで、あくまでも日常着としても手に取りやすい生地です。

洗いざらしでは細かなシワやシボに加えて、袖や脇線にはポコポコと細かなパッカリングが浮き上がり、表情豊かに育ってゆきます。アイロンでピシッとさせるのも良いのですが、個人的には洗いざらしの小慣れた雰囲気で着るのががこの生地の良さだと思っています。
適度な薄さで季節を問わず着用しやすく、シャツとして一枚で着るのはもちろん、ジャケットやニットのインナーとしても着やすいところも嬉しいポイントです。
今くらいの気温なら一枚で着るのはもちろん、半袖のTシャツの上から前を開けて軽く羽織るのにも丁度良く、もう少し肌寒くなれば長袖のカットソーや薄手のニットを中に重ねることも可能。
ゆったりとした身幅があるためインナーを着込める余裕があり、大きく開いた襟元から中に着たものを覗かせながらレイヤードを楽しめるのも、この形ならではの楽しみ方です。

カジュアルな雰囲気を持ちながら、細かな運針や2枚袖、巻き伏せ本縫いなど、仕立てに目を向ければSans limiteらしい丁寧な仕事がしっかりと詰め込まれています。
一枚でさらっと着ても、前を開けて羽織っても良い。気温が下がればインナーを重ねながら長く着られるので、まさにこれからの季節に出番が増えていくシャツです。
※Sans limiteの作品はこちらからご覧いただけます。
※洗濯による風合いの変化はこちらのBlogでご紹介しておりますのでご覧くださいませ。
執筆者 中村鴻大


