Saltyから見えたSolitaryの景色
Saltyに立ち、ふと街を行き交う人たちの姿を眺めていると、今の時代のトレンドというものをSolitaryに立っている時よりもより身近に感じます。
今の気分を反映したシルエット、街を席巻している特定のスニーカー、あるいはまだまだ勢いのある古着のムード。
情報が瞬時に行き交う今の時代、一つの流行が生まれるとあっという間に街全体へと広がり、どこを歩いていても自然と同じようなスタイルが目に飛び込んできます。
しかし、Solitaryにお越しいただく方々に目を向けると、そこには全く違う景色が広がっています。
どなたの装いを見ても、何かの型にハマることなく、それぞれのパーソナリティと向き合い、独自のセレクトでスタイリングを楽しんでいらっしゃいます。
トレンドを取り入れ、時代性を楽しむことは決して悪いことではありません。
ただ、そうした大きな波に左右されることなく、己のスタイルを貫いている人たちを目の当たりにすると、言葉では言い表せないほどの魅力を感じずにはいられないのです。
ただ「似合っている」という言葉だけでは到底収まりきらない、その人自身の生き方すらも滲み出るような独特のムード。
そこには確かな「色気」が漂っています。
その色気の正体は一体何なのか。
それはきっと、誰かが決めた正解をなぞるのではなく、「自らの意思で選択する」という確固たる芯が、身に纏う服に宿っているからなのだと思います。
「自らの意思で選択する」ということ。
私たちがSolitaryで最も大切にしているこの姿勢は、お客様に対してだけでなく、お店に並ぶ作品たちにもそのまま通じるものです。
お取り扱いしている服や靴、そのひとつひとつもまた、目まぐるしく移り変わってゆく流行に迎合することなく、己の美学を信じ、確固たる価値を持つものを作り続けているブランドばかりです。
決して容易ではないそのモノ作りの姿勢を貫き、独自の価値を創造するブランド、独自のスタイルを貫き、自らの意思で選び取るお客様。
その両者がSolitaryという空間で出会い、美しく呼応している。
同じ価値観を持つもの同士が交わる受け皿としてお店が在れているのだとしたら、これほど幸せなことはありません。
これからもSolitaryは、確固たる意思と意思が交差する、そんな場所であり続けたいと思っています。
執筆者 中村鴻大


